動力用バッテリーモジュール試験プラットフォーム

製品概要:

本製品は新エネルギー車両用のリチウム鉄リン酸（LFP）バッテリーパックを採用しており、個別の3.2V 10AHセル（直列10個）と、CANバス付き統合型BMS（バッテリーマネジメントシステム）を備えており、パッシブバランス機能を含みます。

LFPバッテリーパックの主要コンポーネントにおける接続および制御関係、設置位置、動作パラメータ、および高圧システムの安全対策を現実的に示します。また、学生がLFPバッテリーパック（BMS）の故障を分析し対処する能力を育成します。

電気自動車の動力用バッテリーのパラメータを理解・検証し、リアルタイム監視、故障診断、SOC推定、短絡保護、絶縁検出、充放電制御、バランス調整などの機能を実行するのに適しています。車載充電器とCANバスを介して連携し、BMSの教育および訓練実験を通じて電気自動車の効率的で信頼性が高く安全な運転を確保します。

特徴:

1. 新エネルギー動力バッテリーの充放電アセンブリを現実的かつ操作可能に再現し、各主要構成部品の構造的構成および論理制御関係を完全に提示します。

2. 主要なコンポーネントはすべてトレーニング用プラットフォームに搭載されており、実際の車両と同様の電気接続が可能で、簡単な分解および再組み立てが行えます。これにより、受講者は配線作業中に高電圧システムコンポーネントの分解・組み立ての要点や安全保護について習得することができます。

3. BMS（バッテリーマネジメントシステム）はパッシブバランス機能およびスイッチ制御保護（セルの切断、短絡、過電圧、低電圧、過電流、過熱）を備えており、CANを介して車載充電器と通信し、充電器の動作を制御するとともにSOC（充電状態）を推定します。

4. 個々のセル電圧データの取得、全電圧データの取得、電流の取得、温度データの取得が可能です。電圧、電流、温度の故障アラームなど、包括的な故障レベルのアラーム機能を備えています。

5. SOC推定、充放電制御、およびパッシブバランス管理機能を備えています。システムスイッチにはパッシブな機械的接点を使用しています。

6. トレーニングプラットフォームには、車両のエネルギー消費プロセスを模擬するための放電モジュールが装備されており、選択可能な放電電流に対応しています。動力用バッテリーパックには新エネルギー車両用の機械式メンテナンススイッチが搭載されており、上蓋を開けて点検が可能です。すべての高圧電気コネクタは国家標準製品であり、信頼性の高い性能を保証します。

7. トレーニングプラットフォームには12V電源アース用の機械式スイッチが装備されており、いつでも12Vアースを切断して全システムの電源を遮断できます。動力用バッテリーパックの出力ラインにも機械的に分離可能な緊急遮断スイッチが装備されており、緊急時に主電源回路を簡単に遮断できます。

8. UVフラットベッドインクジェットカラーパネルは、動力用バッテリーパックの充電および放電の動作原理図を完全に表示し、各種条件下でのパラメータ変化をリアルタイムで監視可能な検出端子を備えています。

9. トレーニングプラットフォームは、移動式トレーニングプラットフォーム（原理パネル付き）で構成されています。プラットフォームは水平に設置され、主要なコンポーネントを内蔵しています。プラットフォーム底部には4つのキャスターが取り付けられており、自由な移動が可能で、またキャスターには自鎖装置が備わっており、位置を固定できます。

10. 故障設定および評価システムを備えており、故障ポイントは15か所以上あります。装置フレームには40mm×40mmおよび40mm×80mmの2種類の一体型アルミ合金プロファイルを使用しています。油や腐食に強く、清掃が容易です。テーブルトップは幅40cmで、32mm厚の着色高密度複合ボードが貼られており、耐久性と錆び防止性能を確保しています。また、4つのセルフロックキャスター付きで、移動が簡単です。

11. 線形放電負荷システムを装備しており、放電過程における各種パラメータを読み取ることができます。また、CAN診断システム（ハードウェアおよびソフトウェア含む）を備えており、充電および放電過程における各種パラメータや故障データを読み取ることが可能です。

12. 付属のトレーニングマニュアルその他の教育資料により、動作原理、トレーニング項目、故障設定および分析など、重要なポイントについて完全な説明が提供されます。

技術仕様：
寸法：1500 × 900 × 1700mm（L × W × H）
電源：AC220V±10% 50Hz
使用温度：-20°C ~ 60°C